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植えつけ
バラ苗を植えるとき、どこに植えつけるのかを決めなければなりません。単純なことですが、しかし、この植えつけ場所の選択がバラのその後の育成にとって、もっとも大事な決定だと言ってよいと思います。

直射日光の当る場所
バラは直射日光を好みます。健常に生育し華やかに花咲くためには、1日6時間の直射日光が必要です。
午前と午後を比較した場合は、午前中の日光がよく当たる場所のほうが好ましいとされています。バラの葉に乗った朝露が早めに乾燥するほうが、バラにとってやっかいな病気である黒点病にかかりにくいということ。また、花や葉の日焼けが起こりにくいということも理由のひとつです。

風通しのよい場所
すべての植物に共通のことですが、バラは風通しのよい場所を好みます。

大苗の植えつけ(時期とポイント)
大苗の植えこみは12月から翌年3月ころまで、バラの休眠期に行なうのが原則です。
休眠期とはいえ、根は水分を必要としています。育成農場で掘りあげてのち植えこみ場所で根が張るまでの間根が乾燥しないよう注意を払うこと、それが大苗植えつけのポイントです。

植えつけ方法は、ポット植えで配送される場合と、裸根の場合では異なります。
ポット植え(12cm径25cm高さ、18cm径24cm高さ、21cm径21cm高さなど)の場合は、用土をつけたままポットから抜いて、そのまま植え込んでください。特に新芽が出る3月下旬以降に購入された苗は、成長を開始し細根がでていることが多いので、その場合は土を崩さないよう細心の注意を払って下さい。
裸根のまま配送された場合、バラ苗が到着後すみやかに苗を水を張ったバケツなどに漬けて、根に水分の補給を行ないます。最短でも6時間は必要ですが、根は呼吸のため酸素が必要ですので、漬けっぱなしにしてもいけません。最長でも24時間くらいまでとお考えください。

大苗の植えつけ(植えこみ)
植えこみ穴の幅は、苗の根が充分に広がる幅、ハイブリッド・ティーやシュラブ・ローズなどの場合で、40cmから50cmほどが目安となります。
植えつけ穴の深さは、ハイブリッド・ティーやシュラブ・ローズなどの場合で、40cmから50cmほどとなります。
植え穴の底に根が健常に生育するように堆肥、牛ふんなどの有機物をすき込みます。堆肥などが未成熟の場合、アンモニア・ガスなどが発生して根に害をおよぼすことがありますので、根とすき込んだ堆肥などが直接触れないよう、掘りあげた土をすき込んだ堆肥にかぶせるなどの工夫をしてください。

植えつけ深さ
植えつけ深さについては、接ぎ口(接木した部分)が地表に出るほうがいい、いや、地中にあるほうがいいと、まったく異なる説があります。それぞれ利点と欠点があります。以下にまとめましたので、ご参考にして下さい。

植え深さ利点欠点
深(接ぎ口が地中になる)自己根が発生しやすくなり、自生しているかのように株の寿命が長くなる。 接ぎ口が地中に入ることから根頭ガン腫の発生する可能性が高くなる。
中(接ぎ口がちょうど地表)株としてもっとも自然なかたち 特になし
浅(接ぎ口が地表に出る)シュートの発生しやすくなり、枝数の増加が比較的早くなる。 多少水切れを起しやすくなる。また、深植えよりも耐寒性に劣る。

当サイトでは中(接ぎ口がちょうど地表)をおすすめします。
また、アイスバーグCLなど、じょうぶで旺盛に枝を伸ばす品種の場合は、深植えにして自己根の発生を促し、精妙で多少育成に難のある品種の場合は中または麻植えにするなど品種によって変化をつけることも可能ですし、また、 あるいは、はじめは浅く植えてシュートの発生を促し、株が充実したら株元に土盛りをして接ぎ口を地中に埋めて今度は自己根の発生を促がすというふうに管理を変えてもよいかもしれません。
掘りあげた土を戻す際、エア・ポケットを作らないよう注意してください。
エア・ポケットができると、根が乾燥し、痛むことになり、枝枯れを起こしたり、株全体が枯れたりすることもありますので注意してください。
植え込んだ苗の根元に水ためをつくり、最後にたっぷりと灌水してください。
春の芽吹きから、花咲く季節のなごやかな予感を楽しんでください。しかし、植えこんだ直後から根がしっかりと張るまでの間、水分が不足すると立ち枯れる場合もあります。怠りなく細心の注意を払ってください。
肥料やりに関しては、肥料やりの項をご参照ください。

マルチング
マルチングとは植えつけたバラの根元をウッド・チップや稲わらなどで覆うことをいいます。
水分の蒸発を抑える保湿効果があること。地表からの水のはね返りを抑えて黒点病の予防に効果があること。G草防~にもなること。また、夏期には遮熱効果が、冬季には防寒効果が期待できます。
以上のような、いろいろな効果が期待できますので、バラの植えつけ後、ぜひとも行ってください。

いろいろな素材がマルチとして使用されています。
ウッド・チップ、のこぎり屑、もみ殻、稲わら、バーク、腐葉土、ピート・モス、牛ふん等。
それぞれの素材に長所もありますが、害虫のすみかになりやすいなどの短所があるものもあり、理想的と言えるマルチ素材はありません。それぞれの資材の特徴を把握し、マルチングの目的に添ったものを選んで施してください。
種類性質
ウッド・チップ 害虫・病原菌のすみかとはなりにくいが、分解しにくいため、土壌の改良効果はあまり期待できない。
もみ殻、稲わら 夏期の遮熱効果、冬の防寒効果が高いが、風により飛散しやすい。
バーク、腐葉土 夏期の遮熱効果、冬の防寒効果が高いが、風により飛散しやすい。

施す量は、植えつけた株の大きさ、使用するマルチ材により異なりますが、3から6cmを目安としてください。有機物マルチは分解がすすむと減少しますが、厚みが減じた場合には補充してください。

鉢植えにする
鉢植えで育成する場合は、使用する鉢の性質により、その後の水やりなどの手入れに多少の違いが生じます。

①鉢を選ぶ
プラ鉢、または素焼き・駄温鉢がおもな種類かと思います。プラ鉢は保湿性があり、また、軽いので取り扱いが容易です。一方、素焼き・駄温鉢は排水性に優れています。思いのが難点ですが、逆に風には強く、倒れにくいという利点ともなります。
大きさはハイブリッド・ティー、フロリバンダなどで10号鉢(30cm径)、ポリアンサでは8号(24cm径)、小さめの、つるバラ、ランブラーで12号から15号(36~45cm径)が標準的なサイズです。

②植え込み
鉢底へ軽石をしくのは、根詰まり防止に有効な方法です。ただし、軽石などをしく場合、ひげ根が伸びるスペースが不足する可能性がある場合は、一回り大き目の鉢とすることも検討してみて下さい。


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